paper

メモ

link.springer.com アブストだけ雑メモ ジェネラリストのカブリダニの植物食が、防衛レベルの低いオレンジでうまくやれるかを説明するだろう (2021) ジェネラリストのEuseius属のカブリダニ(コウズケカブリダニと同じ属なので以下コウズケ) とスペシャリス…

Hostrace勉強

同所的種分化の引き金とされているホストレース(寄主系統)について改めて調べていた。雑にメモする。(pp. 157-166) ホストレースは植食性昆虫で見られて、それぞれ異なる寄主に生息する。系統間には適度な遺伝子流動があるので、完全な種とはみなされな…

論文メモ

bioone.org インドでホウライチクがハダニに加害されているという論文。ストレス反応による各種の化学物質の増減に言及しているのは興味深いが、気になるのは種名。schizopus はたしかヤナギハダニだったような・・・。New host ということなのか、別種の可…

ナミハダニが subsocial だって?

以前、Twitterのタイムラインを遡ってみると、ナミハダニが亜社会性という記事があって目を疑った。いつからナミハダニは亜社会性と認定されたのかしらん?と思って論文を読んでみた。Density and genetic relatedness increase dispersal distance in a sub…

元研究室のKさんの論文がProSocにアクセプトされて注目されているようです! 海外でブログまで立ち上がりました。 A sticky case of eight-legged housework | Not Exactly Rocket Science | Discover Magazine (論文自体はブログの下からたどれます) ケ…

今号のTREEの冒頭で、ヒキガエルがある条件では意図的に雑種になるというSciencの論文を紹介していました。原著は見ていないのですが(Science 2007; 318:965-)、面白そうです。昔は雑種というとまず植物を思い浮かべましたが、いまや動物界にも普遍的だとい…

Influence of seasonal timing on thermal ecology and thermal reaction norm evolution in Wyeomyia smithii G. J. RAGLAND & J. G. KINGSOLVER J . EVOL. BIOL. 20 (2007) 2144–2153 休眠を進化生態学するのは難しい。休眠に関する進化的な仮説というもの…

Paul S. Schmidt, Annalise B. Paaby (2008) REPRODUCTIVE DIAPAUSE AND LIFE-HISTORY CLINES IN NORTH AMERICAN POPULATIONS OF DROSOPHILA MELANOGASTER Evolution 62 (5) , 1204–1215 doi:10.1111/j.1558-5646.2008.00351.x http://www.blackwell-synergy…

memo

Insulin signaling and FOXO regulate the overwintering diapause of the mosquito Culex pipiens Cheolho Sim and David L. Denlinger published 30 April 2008, 10.1073/pnas.0802067105

The affinities of mites and ticks: a review (ダニ類の類縁関係) J. A. Dunlop and G. Alberti J Zool Syst Evol Res 2007 46(1)1-18 http://dx.doi.org/10.1111/j.1439-0469.2007.00429.x http://www.blackwell-synergy.com/doi/abs/10.1111/j.1439-0469.…

Evolution in a seasonal environment: simplicity lost? A. Hastings (1984) Evolution 38(2)350-358 うーむ、古い。パイルされた書類の山を掃除していて見つけたもの。純粋な個体群生態学がアツかった時代をその数式のカタチに見ることができます。 テーマ…

ついに出てもうたか、という感じ。 Genetic basis for reproductive diapause is correlated with life history traits within the Culex pipiens complex A. Mori, J. Romero-Severson and D. W. Severson Insect Molecular Biology, Volume 16, Issue 5, P…

同じ号の遺伝子重複とある典型的な遺伝子スイッチの適応進化もおもしろそうだが今日はもうアウト。

言語系統学もやってみたいんですよね。面白そう。高校時代、大学の勉強を世界史にするか生物学にするかでけっこー迷った記憶がある。 http://www.nature.com/nature/journal/v449/n7163/abs/nature06176.html

Fighting back against male-killers John Jaenike Trends in Ecology & Evolution Volume 22, Issue 4, April 2007, Pages 167-169 オス殺しのWolbachia問題。もっともシンプルなケースでは、感染メスと非感染オスが交配すると次世代のオスはつねに死亡する…

The evolutionary ecology of insect resistance to plant chemicals Trends in Ecology & Evolution Volume 22, Issue 6, June 2007, Pages 298-307 昆虫のチトクロームP450とか、植物の防衛物質を対処するための生化学的なメカニズムについてのレビュー…

Have we overstated the tropical biodiversity crisis? William F. Laurance Trends in Ecology & Evolution Volume 22, Issue 2, February 2007, Pages 65-70 Wright & Muller-Landau (2006) の提唱した問題を論じている。W&Mは、データマイニングの手法を…

The evolution of alternative parasitic life histories in large blue butterfliesAls TD, Vila RV, Kandul NP et al. Nature (2004) 432: 386-390Review:"large blue"とはゴマシジミ類のこと。ゴマシジミ類は旧北区に生息する。一般に一齢幼虫は他の蝶と…

母性効果

Geographic and parental influence on diapause by a polyphagous insect herbivore Hunter MD & McNeil JN Agricultural and Forest Entomology (2000) 2: 49-55ハマキガの一種において、親世代の餌が子世代の休眠やパフォーマンスに影響をおよぼすという…

論文捏造

22:00〜22:50 NHK衛星第1 BSドキュメンタリー 「史上空前の論文捏造〜誰も見抜けなかった最先端科学の”成果”」 ※ベル研究所のヘンドリック・シェーンが捏造した「超伝導」研究・・・ 捏造事件の裏に潜む、科学界が内包する構造的な問題点・…

Jeremy N. McNeil氏の講演

アメリカ大陸で渡りをするヨトウガの話をしてくれた。研究しているうちに、プエルトリコで採集した個体群の遺伝子頻度が、ほかの場所で採集されたものと全然違うことがわかった。調べていくとホストレースになっているらしいのだが、それを維持しているのは…

茶の湯の進化

『茶道所作の系統進化』 生物の科学 遺伝 2004年9月号:98-103 http://www.shokabo.co.jp/iden.html 眞岡哲夫 茶の湯にはいろいろな流派があり、手順や行為(所作)が互いに異なる。この茶の湯の所作の時間的変化には、生物の進化との類似点があるという。…

私のプログラムにはぎっしり赤マル印がついているのだが、実際に聴いたのは数講演のみ。午後は実験でほとんど聞けず。 無理 あるお方、パワーポイントを使用して講演していたのだが、途中のスライドが1枚抜けて、内容を口頭で説明していた。まあよくある差し…

シラミとチャタテムシの意外な関係

核の18SrDNAを用いた分子系統によるシラミの系統推定。現在チャタテムシ目とされているものは、シラミ目のあちこちから派生する側系統群であるらしい。また、ハジラミ類の一亜目とコナチャタテ科が姉妹群である。これらのことから、シラミ目は多系統群で、寄…

論文紹介

The evolution of trade-offs: geographical variation in call duration and flight ability in the sand cricket, Gryllus firmusRoff, D. A., Crnokrak, P. and Fairbairn, D. J. J. Evol. Biol. (2003) 18: 744-753 トレードオフ自体が進化するか、とい…

やっぱ風邪かなあ・・・ 今日は無理に実験をしたため、少しだるかった。研究室のソファにヨコになったらそのまんまスヤスヤグゥグゥといってしまった。寝具にはこだわる私としては、非常に珍しいことだ。 私は寝る前に必ず布団の配置を確かめる。まず敷き布…

雄による雌への擬態

The transvestite serpent: why do male garter snakes court some other snakes? Animal Behaviour (2000) 59: 349-359 Confusion within 'mating balls' of garter snakes: does misdirected courtship impose selection on male tactics? Animal Behaviou…