メモ

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アブストだけ雑メモ

ジェネラリストのカブリダニの植物食が、防衛レベルの低いオレンジでうまくやれるかを説明するだろう (2021)

 

 ジェネラリストのEuseius属のカブリダニ(コウズケカブリダニと同じ属なので以下コウズケ) とスペシャリストのミヤコカブリダニ・チリカブリダニは果樹園のナミハダニの制御に影響する。
 先行研究で、サワーオレンジはナミに抵抗性で、マンダリンは感受性だった。また、ナミに加害された2種類の植物を提示されたとき、コウズケはマンダリンを好むが、スペシャリストは選好性がなかった。
 では、このコウズケの選好性はホストの吸汁に関係あるのか、あるいは2つの植物上でのハダニの捕食に関係があるのか?
 今回の結果で、コウズケは植物の吸汁と捕食の両方をするが、スペシャリストはしなかった。 また、コウズケにとってマンダリンのほうが質がよかったが、他種は有意差なかった。
 サワーオレンジではナミハダニに対する誘導防衛がより早く低密度に抑えることを考えると、スペシャリストのカブリダニによる制御が効果的であろう。

 最後のほうがよくわからないが、つまりマンダリンの葉の上では捕食量は低いけどゲネラリストのカブリダニが常駐しやすいということですか。そのかわり、マンダリンはナミにやられやすいので、結構複雑な種間関係になりそうですね。