Naturalist

岬で採集

振替休日ということで、手結(tei)の海岸へ。 アオスジアゲハの幼虫がヤブニッケイに多数。蛹になりかけていたのに落として起こしてしまった。大丈夫だったかな。 海岸への道に良さげな腐葉土 ツルグレン用に採取。この後、いくばくかのササラダニが取れた。G…

採血

最近は医療の発達で注射もそんなに痛くなくなった。今回の検査でベテランのおばちゃんに手際よく針を刺されるときにも、いやな予感のかけらもなかったのである。 (... あっ、い、痛え...) 北斗の拳のザコのようなうめき声が出かけた。こいつの癖なのか、ね…

バッタ

直翅目は難しい。一番不勉強な分類群のひとつだ。形の特徴が少ないのもあるが、僕があまり興味を持てないのもある。ただ、子供の頃は父が中央分離帯(!)でキリギリスをとってくれた。のどかな時代だった。キリギリスの声を聞くとその頃を思い出す。こいつ…

講義の準備

統計の講義の準備は時間がかかる。どうしても思い通りの質の良い動画が作れない。 オンライン講義の数年のキャリアではしかたがないかもしれないが、いいたいことがオンラインでは聴講生のわかっているかどうかの目つきや呼吸が伝わりにくいし、そもそも統計…

ハイタカ

上旬の話ですが、息子を乗せてサイクリング中、家の近くの上空で、この地では初めてとなるハイタカをみました。最初はこの辺によくいるチョウゲンボウかと思いましたが、ふくらんだ羽の形と、尾羽の立派な縞模様でハイタカとみました。どのみち、カラスに追…

ノビタキ

(Usa, Kochi, Japan. 9 Apr., 2012) 高原でノビタキの繁殖を見るとうれしい。というか、じつは僕は見たことがない。いつか繁殖しているところを見たいと思っている。きれいな鳥だ。 この写真は高知市内の海沿いの湿原で見て、興奮しながら写真を撮りまくっ…

 80's

「誰っすか」 「へんな名前ですね」 「聞いたこともありません」とか。こら院生ども。 そうか、もう君は遊佐未森を知らないのか。 夏草の線路 http://www.youtube.com/watch?v=U0t9U8xp1EE とか 暮れてゆく空は http://www.youtube.com/watch?v=Y08JlTU1Wtw …

渡り鳥

11/9の日記で北大でハクチョウの渡りを見たことを紹介しましたが、近所のおばさんも最近、上空におびただしい数の鳥がカギになって飛んでいるのを見て呆気にとられたと言っていました。おそらく苫小牧のウトナイ湖周辺に集まる途中でしょう。 北海道新聞の朝…

学校帰りの夜空にハクチョウの群が渡っていくのを見た。こんなところ通るんだ。 コオロギの最後の一匹がまさに虫の息だ。京都から帰るまでもつかどうか。(出発の朝、もう息絶えていました。ナム 04.11.14追記)

 アナホリフクロウ

NHKの地球ふしぎ大自然 http://www.nhk.or.jp/daishizen/アナホリフクロウ(The burrowing owl; Speotyto cunicularia)なる鳥の生態。どういうふうにしてこういう習性が進化したのか興味深い。要約+α カナダ、アメリカ(プレーリー)、メキシコあたりの乾燥…

母性効果

Geographic and parental influence on diapause by a polyphagous insect herbivore Hunter MD & McNeil JN Agricultural and Forest Entomology (2000) 2: 49-55ハマキガの一種において、親世代の餌が子世代の休眠やパフォーマンスに影響をおよぼすという…

 コオロギ

残念なことに先日とってきたコオロギが大部分死んでしまった。理由は不明。乾燥しすぎたのだろうか?以前とおなじように育てたのだが・・・ ただ捨てたのでは犬死になるので、カッターナイフで解剖した。メスの腹には未成熟の黄色い卵がぎっしりつまっていた…

現実逃避

石狩川の河原でエゾエンマコオロギを5ペア程度採集。翅型が違うように見えるものもいるが微妙。 冬眠カエルがあちこちにいる(写真)。 これから4年生のゼミ。

アカカミアリ(fire ant) = ヒアリ カイコ幼虫に髪の毛を食い荒らされる夢で目が覚める。最悪の寝覚め。 寝起きにぼーっとTVなんか見る。アカカミアリが日本に侵入しているという記事を紹介していた。アカカミアリは英語でfire antという。英名のとおり、…

私のプログラムにはぎっしり赤マル印がついているのだが、実際に聴いたのは数講演のみ。午後は実験でほとんど聞けず。 無理 あるお方、パワーポイントを使用して講演していたのだが、途中のスライドが1枚抜けて、内容を口頭で説明していた。まあよくある差し…

シラミとチャタテムシの意外な関係

核の18SrDNAを用いた分子系統によるシラミの系統推定。現在チャタテムシ目とされているものは、シラミ目のあちこちから派生する側系統群であるらしい。また、ハジラミ類の一亜目とコナチャタテ科が姉妹群である。これらのことから、シラミ目は多系統群で、寄…

台風のあとにキクイムシあり!

今日の研究室の打ち合わせのさい教授から出た話。キクイムシ(甲虫類)の一部は弱った木の材や倒木を餌とする。台風が多くの木を倒したあとには、食材性キクイムシが大発生し、生木にまで食害をおよぼすそうだ(実際これは洞爺丸台風のときにあった話らしい…

卵泥棒のカエル

Post-mating clutch piracy in an amphibian Vieites D. R., Nieto-Roman S., Barluenga M. et al. Nature (2004) 431: 305-308 ヨーロッパアカガエル(Rana temporaria)のオスは、他のペアによって作り出された卵塊を"略奪する"という習性をもつことが明ら…

面妖! 30メートルの湖底で越冬するコオロギ

新潟県のダム湖は毎年夏に人為的に干上がらせられる(文法あってる?)。そこに数種類のコオロギが繁殖しているらしい。驚くべきことに、このダム湖は30メートルの水深がある。その下で越冬していることは、簡単な実験の結果からみても間違いなさそうだ。htt…

カンタンの産卵

昨日採ってきたカンタンをセイタカアワダチソウと一緒に飼育ケースにいれておいたら、交尾と産卵が観察できた。産卵するメスは茎をかじり、産卵管をそのかじったあとにつきたてようとしていたが、なかなかうまく刺さらなくて苦労していた。 カンタンはいつも…

 ドライブ

簾舞(みすまい)から八剣山のあたりまでドライブ。コオロギとかがいたら採ってこようと思ったが、ちっこいのしかいなかった(多分エゾスズとかシバスズとか)。簾舞は、高校時代に友達とシマヘビやコオロギをとった記憶があるのだが、その場所がどこだった…

モルモンコオロギ

(注; Mormon cricket;コオロギの仲間ではなく、キリギリス科に属する) Trivers, R. の名著Social Evolution(邦訳:生物の社会進化)を読んでいると、性行動が逆転している事例として「モルモンコオロギ」なる虫の話が載っていた。交尾時に♂は♀に巨大な精包…