台風のあとにキクイムシあり!

 今日の研究室の打ち合わせのさい教授から出た話。キクイムシ(甲虫類)の一部は弱った木の材や倒木を餌とする。台風が多くの木を倒したあとには、食材性キクイムシが大発生し、生木にまで食害をおよぼすそうだ(実際これは洞爺丸台風のときにあった話らしい)。今年の台風による今年の倒木の量は相当なものだろうから、数年後に木々にどんな影響がでるのか懸念される。

森林総研九州支所に針葉樹につくキクイムシの解説がある。
http://www.ffpri-kys.affrc.go.jp/kysmr/data/mr0022k2.htm


ところで、ある種のキクイムシは甲虫類のなかで唯一、半数倍数性の繁殖様式をもつのだそうだ。性比もメスバイアスらしい。キクイムシには社会性を持つものもおり、生態屋はこれからも目が離せないだろう。
http://www.fsm.affrc.go.jp/Joho/50/p2.html