伝記

 

進化学者ジョージ・プライスの伝記を読んでいる。翻訳は読みやすいが、なにしろみすず書房の例にもれずきわめて分厚い本なので一向に話が進まない。

うちの二歳の息子になんか読んで聞かせてよと妻に言われたので、その本を読み聞かせてやったらえらく退屈だったようで、イヤイヤともがいてさっさと逃げていってしまった。

変な本を読ますなと聞きとがめられたので、いやいや彼は偉大なる進化生物学者で、自然選択の原理を定式化し、最後はホームレスに全財産の施しをして命を断った悲運の哲人なのだと説明したが、

はーん、気が狂った人なのね。

の一言で片付けられてしまった。まあ・・・ある意味そうやけど。僕もたいがい伝えるのが面倒になって、奇人と変人と天才が出てくる話だと説明したら(説明でもなんでもないが)、あんたやなwwと言われた。わしは全然奇人でも変人でも天才でもないから非道い話だと思うが、まるで同類に見えるらしい。私に言わせれば妻のほうがよほど変人の素質はあると思うのだが、それはだまっていることにしよう。

 

読んでいる本はこれ。 

親切な進化生物学者―― ジョージ・プライスと利他行動の対価