私はほとんど存じ上げないが、岡田さんという方が専門家としてテレビに出ていたらしい。
テレビに物申してもしかたないことだが、
岡田教授は「私が心配してますのが、この実効再生産数でございますけれども、4月10日の段階で全国0・7.東京都0・5ってことなんですね。ということは4月10日に緊急事態宣言して縛りをグッとかける前にもう1以下なわけじゃないですか。ってことは広がらないってことになる。じゃあ(緊急事態宣言)なんでかけたのっていうご質問が来てしまうと思うんですね」と指摘。
を読んで、「ん?」となった。どういう文脈でそう言ったのか知らないけど、「宣言をかけなければよかった」と言っているのか?後の資料で3月いっぱいまでは2前後で高止まりしていたのだから、緊急事態宣言かどうかはともかく強い規制をすることは妥当じゃなかったかな。
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そして、尾身氏が「クラスターと濃厚接触者で出した数値」としていたと言い、「まずはそういうアバウトなことではなくて、ちゃんと数値を出していただきたいと思います」と主張。・・・
説明のパネルもあったのかもしれないが、以下の資料1,2の東京と大阪のヒートマップ、移動率などを見る限り、最低限の説明は公開されているように感じる。少なくとも「アバウト」とは思えないし、当然数値も出している(全く関係ないが、夜の渋谷で70代どうしが出会う頻度が1割も増えているのは一体どうしたことだ。私の勘違いか?不思議)。厚労省のHPも確認したが、項目が多すぎて見つからなかった。
(1)新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言(5/1)
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000627254.pdf
(2)5/1専門家会議委員 記者会見資料
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000627255.pdf
また、実効再生産数(ρ)は人同士が出会う頻度(∝人にうつす機会)が低くなれば減少するので、岡田さんの言うようにみんなが外出自粛すれば下がってくるのは当然である。ただし、解除したら出会いが増えて感染の機会が増えるのもまた予想できる。
PCRの実施率はρとは全く関係ないと思うのだが、これに関してはよくわからない。いまだに健康な人を検査してどうするのだろうと私は思っているので、なぜ推進されているのかわからない。しかも偽陽性や偽陰性があるならますます。推進するならまずワクチンではないか。ニュースや特集でもそこらへんの解説が足りてないような気がする。
話を戻して、この岡田さんという方を少し調べてみたが、コロナに関する彼女の見解を掲載したホームページや資料を見つけることはできなかった。
下の記事で今後を予測しているが、
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200430-04300056-sph-soci
その世界規模での「予測」を裏付けるものが数理モデルではないか。少なくとも、この方はデータに基づいた独自の目線を公に提供していないように思える。こういう根拠のない"憶測"はデマゴーグの温床になるので私は好きではない。
今日は在宅ストレスから少しヒートアップしてしまった。冷静にならなければ。
クールダウンを。
カナメモチ(バラ科)の花と新芽。来ているのはアオハナムグリか。
2020年5月 南国市