『オタクはすでに死んでいる』
岡田斗司夫
オタクはすでに死んでいる (新潮新書)
 
 ツタヤの座り読みコーナーで部分的に読みましたが、なかなか面白そうです。昭和(の精神)史と絡めてオタクというものの指す内容の変遷を議論しているところが面白いです。わたし個人も、オタクというと宅八郎とか宮崎勤とか、なにかおぞましいものの予備軍と感じていたのですが、いまや海外からうらやましがられる日本の文化になってしまったことに不思議な感じを抱いていました。また、オタクというものの印象がコミケでコスプレをして群れるものからインターネット中心の孤独なものに変わったことにも不思議な感じを抱いていました。これ以上書くとネタバレになりますので、これ以上は書きません。
 オタクとマニアの違いなど、かなり簡潔に断言してしまっていますが、なるほどそうかもしれないと思うところが多々あります。残念ながら(?)、私自身は彼の言うオタクというものではなかったので評価のしようもありません。「死んでいる」宣告をされた人から見ればいろいろ異論はあるでしょうが。
 個人的には「あとがきに変えて」が彼の本領発揮だと思いました。
 
 実験中に寒気がしたのと、午後に急な都合ができたので、今日ははやく帰らせてもらいました。そのぶん週末は論文原稿を頑張りたいところです。共著者からのコメントにしたがってはやく直して投稿しなくてはいけません。「しなくてはいけない」なんてことではいけないのかな。楽しんで書ければ一番いい。