ひとり動画音楽祭、個人的な感想

昨日から妻は旅行に行ってしまった。私は暑すぎてその気にならなかったので今日は家に残っていた。朝はがらんとした部屋でTVを見ていたが、つまらないワイドショーしかやっていないので、そのままyoutube画面に切り替えて流行りの歌でも聴くことにした。

ふと、このまま聴き続けていたらどうなるだろうという好奇心がわいてきた。youtubeは1つの動画が終わると次の動画が自動的に始まる。それを見続けるとどうなるだろう。

結果的に、途中の休憩を挟んで7時間を貫徹した。目標は8時間だったが残念ながら挫折した。ほとんど知らない曲ばかりだった。

 

以下、すべてのアーチストに対するおっさんの個人的感想である。ファンに怒られそう。

あいみょん(14動画)

聞いたことがあるアーチストであるが、正直なところ敬遠していた。今回聴いてみると意外とよかった。歌詞は今風だが正統派フォークロックっぽい。カノン進行を使うストレートなナンバーを得意とするようだ。たまにリズムを工夫しているが、それほど難しい細工はなさそうだ。

第一に声に伸びがあって音程もよく、安定感がある。一方、歌詞はおっさんにはやや感情移入しにくかった。

服装のファッションに比べてギターが渋すぎるような気がする。こだわりの愛器なのだろうが、この年代ではもっと華のあるギターを使わないのだろうか。また、何曲かはストラトキャスターで弾いてみたらどうか。

米津玄師(13動画)

以前のブログで書いたように、どこもかしこもパプリカパプリカで私はすっかり食傷気味なのだが、他の曲はいいものも多かった。曲調がかなり幅広く、メロディーメーカーの印象を受けた。また、意味があるのかないのかわからないような不思議な歌詞や、ときどき挟まれる変な和音も面白い。

強いてあげるとすれば、いくつかのPVがあまり好みでないのと、発声が少し気になったことくらいか。

Official髭男dism(27動画)

正直なところ、これが一番きつかった。ヨメは好きだが、残念ながら私には合わないようだ。疲労のたまる日暮れに朗々と歌い上げられる(感情移入できない)バラードは精神的にきついものがあった。

ボーカルは抜けのよいハイトーンボイスがスコーンと出る。今回聴いた中で随一だ。バンドの編成がちょっと独特かも。ボーカルのソロユニット的な印象を受けた。それほど他のパートのプレイや立ち位置は控えめに映る。いや、ボーカルのエンターテイナー的個性が強いので相対的に控えめに見えるだけだろう。曲によって違うんだろうけど。

それにしても、なぜこんな名前なのだろう?せめて「清潔髪男」なら・・・あまり変わってないか。

LiSA(1動画)

この人の曲に限らずアニソンはなぜすぐに他の曲と区別できるのだろう?

彼女は全体的に少ししゃくりあげるような歌い方をするが、それがよいのだろうか。癖なのか。ストレートに歌うほうが私は好きだ。曲はいいと思う。

サカナクション(3動画)

これは知ってる。ちょっと前までうちの子がいたずらでよく再生していた。曲はもちろん、服装やPVが面白くて好きなバンドの一つである。

フジファブリック(1動画)

これも知っている。叙情的なロックで2000年代に個人的に注目していたバンドだったが、ボーカル志村の夭逝が惜しまれる。その後もバンドは継続しているそうだが。『赤黄色の・・・』が好きだったが、今回は違う動画だった。

瑛人(1動画)

まったく知らなかった。小劇場的な雰囲気の映像は面白かったが、曲はそれほど印象に残っていない。

King Gnu(1動画)

うん、知ってる。嫌いではないが、いまのところファンになるほどでもない。じっくり聴き込めばどうか。

Mrs. Green Apple(1動画)

初めて聞く名だ。視聴したのはバラードで、あまり記憶にないが、いま聞き直したら良い!

他のロックナンバーもストレートでよさそうだ。これは収穫だった。しかし、ライブ映像を見たら女性ドラマーか。この曲調は体力的に結構きつそうだが大丈夫なのか。

斉藤和義(1動画)

なぜか夕暮れにきてこの方が。あのバラードが箸休めになるとは。

Mr. Children(1動画)

今更コメントも必要なさそう。どういうアルゴリズムでこの並びに入ってきたのだろう。

東京事変(1動画)

あらためて、一人ひとりの能力が高い。ライブの演出もよい。復活するそうだが、Kオレンジホールでの地方公演はないだろう。

いきものがかり(1動画)

グロッキーで記憶なし。なにかに感謝を捧げていたような気がするが、はっきりしない。

Yogee New Waves(1動画)

聴いたのは少し(かなり)レトロなポップ音楽の感じがしたが、こういうのが流行りなのか。例えば、東京no.1ソウルセットのような・・・。

Yoasobi(1動画)

これも知らなかったが面白い。どっちかというと芸術って感じ。アニメと合わせる点でポルカ・・・と少し重なった。

Radwinps(2動画)

いいバラードだったけど、一般には「やっぱりアニメはいいねえ」となってしまう点でこのバンドは少しかわいそうかもしれない。大きなお世話だろうが。

 

 

以上。合計おそらく70動画を観たことになる。ひとり音楽祭のまとめとしては、

想像以上につらい。

どんなアーチストもだいたい6曲目くらいから大体どれも同じに聞こえてくる。10曲目からかなりイライラする。15曲目くらいには諦めの境地に達する。だから、人に軽々しくフルのCDアルバムを貸してはいけない(いまはそういうことはしないのか)。

とくに、興味のないアーチストのライブの盛り上がりほど苦痛なものはない。「サイコー!!」とか「何が?」って聴き返したくなってしまう。(なら見るな)

せめて横に人がいて解説してくれれば、楽しみ方も変わるのだろうけど。

 

でも、終わってみれば楽しかったので、10年前の音楽からスタートする企画とかをいずれはやってみたい。