今日は昆虫研のほうで三浦さんのゼミ(18:15-)。楽しみ。

「昆虫類における表現型多型の発現機構とその進化」

三浦徹(北大・地球環境)

 環境に応じて表現型を不連続に切り替える現象を,表現型多型polyphenismといい,様々な昆虫で多く知られている.例えば社会性昆虫では,コロニー内の役割に応じた形態や行動を発現する様々なカーストが分化する.演者らは,アリやシロアリなどの社会性昆虫や,アブラムシ,ミジンコを材料に表現 型多型の発生機構とその進化プロセスの解明を目指して,表現型の分化過程で起こる形態形成の解析や,特異的遺伝子発現の同定と発現解析,またそれら遺伝 子の分子進化などを行っている.本講演ではそれらの一端を紹介し,昆虫における表現型発現の制御とその進化について議論したい.