この世界の片隅に



こうの史代、2008、双葉社


 戦中の呉を舞台としているので「呉マンガ」と勝手に心のなかで名付けている。作者は「夕凪の街桜の国」の人。あまりにも多くのサイトでレビューされているので、内容は省略。
 こうの史代は絵の発想がフリーダムなところがいいと思う。あと、作品に出てくる人物がほとんど全員「天然」でホワワとしている。だから重い内容の話がオブラートに包まれれていい具合になるんだと思う。
 彼女の作品は大抵そういう感じでホワホワ、淡々と話がすすむので、不用意にページをめくっているとオチを見逃すことがよくある。章が変わってから「あ、今の笑うところだったのか」と気づくことが多い。(ある作品では大オチを理解するのに3回くらい読み直してしまった。)漫画界の「星野のスローカーブ」(なんだそりゃ)。そういうゆるい感じがいい人にはいいし、いくない人にはいくないかもしれない。
 自分でも何いってんだかわかんなくなってきたので、こんなところで。すいません。