こんにちは。午前中から、なにかいろいろとリズムがよくなくて、今日は早々に切り上げて帰ってきました。今朝は新聞で、オオジョロウグモがコウモリを喰っている写真を見つけてしみじみしました。
 
 今月号のTREEは侵入者(外来種)の特集号のようで、侵入者が遺伝的多様性に及ぼす影響についてレビューされています(前のほうにさりげに統計話もあったりする)。
 
 たとえばSax et al.の論文は、侵入種が進化や群集研究のモデル種として使える、ということで、これは例えばアメリカシロヒトリやウリミバエ研究の伝統を持つ日本では「何をいまさら」という感じですが、侵入種が豊富な(?)日本にとっては大事な話です。そういえば、いつの生態学会だったか、河川ごとにブルーギルが適応放散しているというポスター発表を見て大変に刺激されました。
 ちゃんとは見ていないのですが、この論文の"Severe population bottlenecks do not preclude rapid adaptation"という小見出しで言い尽くされているように思えます。「ボトルネック → 絶滅」という古くからの言い伝えは、少なくとも侵入者ではあてはまらないわけですね。そして土着種との雑種形成から遺伝的多様性の創出については、Vellend et al. の章で論じられています(個人的にはこっちのほうが面白そうです)。
 
 さて、ハダニにも外来種が知られているのですが、この話はまた今度お話しします。
 

 やっぱ呑んじゃうんだよね。