学振ショックで週末は何も手につかず。論文を読んでも同じ部分を何度も目でなぞったりしていて効率わろし。またも打たれ弱さを露呈。
町へ出て、本屋の平積み本を手当たりしだいに買って気晴らし。
将棋の世界と研究の世界は似ている部分が多いなあ、という感想。内容はまあビジネス本だわな。それにしても羽生はすごいわ。
やべえ・・・面白い。
人生というのはしょっぱいものですね。
やられた。本屋の平積みをなにげなくめくってみて、笑いが止まらなくなってしまった。内容はその題名のとおり、日本に住む外国人が日本語のスキルを上げるための本なのだが、その内容がすごい。
なんといっても秀逸(?)なのは、途中に入っている『if』というストーリーマンガである。仮定法を上手につかって会話を豊かにしようという趣旨なのかもしれないが、マンガの内容がひどく暗く、また全てのセリフが不自然なので、著者が遊んでいるとしか思えない。
まず女性が亡き恋人を偲ぶシーンから始まり、
「彼がまだ私のそばにいてくれたら、どんなに幸せでしょう。」
と、いきなり仮定法。回想シーン。その恋人は日本にやってきて、安アパートに住み、
「アパートが狭くなければいいのに・・・」
「ゴキブリがいなければいいのに・・・」
「電車が込んでいなければ楽しいのに・・・」
と仮定法で愚痴る毎日。そんな中、彼は電車の中で彼女にひとめぼれし、告白。
「もし彼女がいなければ、私の彼女になってください」
2人は幸せな時を過ごす。ある日、彼女は待ち合わせに遅れる。待ちくたびれた彼を、黒塗りのベンツに乗ったあやしいオッサンが見つけ、
「もし彼がアメリカ人なら、私は英語力をみがくことができる」
と考え、彼をふぐ料理店に誘う(何故?)。
彼「安ければ、ふぐは危険です。」
オッサン「だけど、高ければ、安全です。」
しかし、彼はそのふぐにあたって死ぬ。
駆けつけた彼女に、息も絶え絶えに言った最期の言葉は、
「マクドナルドに行けばよかった・・・(I should have gone to McDonald's)」
女性が嘆いて曰く、
「あなたがふぐを食べなかったら、私はひとりぼっちにならなかったでしょう。」
こんなんで本当に日本語を磨けるのか?
他に、日本のマンガから役立つ表現を学ぼう!というコーナーがあるが、なぜか題材がブラックジャックなので、例文がとんでもない。
「さっき助かったら五千万円でも出すとおっしゃったね」
「自分の命よりも紙切れの証文のほうを大事にするおかたぞろいのようだ」
・・・絶対使えん。
しかし、まあなかなかいい本です。いちいち対訳があるので、逆に英語入門として使える。「〜しまくる」が"to do ... in excess"なんて、なるほどと思った。