疑似反復

 統計の相談をうける。1つの個体で、ある刺激に対する反応を数回にわけて観察する。多くの個体で同じことを繰り返す。このとき刺激に対する反応を、全個体全回数をプールして1つのサンプルとする。
 これは明らかに疑似反復(pseudoreplication)の問題を含むが、相談というのが、疑似反復であることがわかっているにも関わらず独立な反復として扱って問題ないことを主張したいのだがどうしよう、という難問だった。

 「各個体につき計測が1回なら問題なかった」というのはまっとうな意見だろう。だがよく考えてみると、同じ遺伝子型、同じ表現型を持つ個体でテストしてしまえば、それはやっぱり疑似反復だよなあ。