紹介 ようこそ地球さん

 

 

 紹介するまでもなく星新一のショート集。世界観もさりながら文章のスピード感と無駄のなさに感心する。時代のせいか本書は陰鬱なストーリーが多く読み進めるのが辛かった話もあるけど、なんとか読み下した。昭和36年までの短編を集めただって?そんなに前の作家な気がしないけど。

いくつか好みを挙げるとすれば、

不満

最後の事業

処刑

あたりかな。とにかくほとんど全てバッドエンドなのでどれということもない気もする。とくに、「不満」は叙述トリックが見事で騙された。

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牧野植物園の温室 10/7