人間臨終図巻

人間臨終図巻1<新装版> (徳間文庫)

人間臨終図巻1<新装版> (徳間文庫)

偉人の生涯の終わりというのは感動的なものだ。
伝記など、ときには途中をとばして最後を読んでしまうこともあるかもしれない。

この本は故人の生前のご偉業はばっさりカットし、臨終の模様だけを集めちゃった本である。

特色は人物が五十音順でも歴史順でもなく、「行年」別に分類されていること。

自分と同じくらいの年令でもアア死んでしまうものなんだなあとシミジミできるし、自分と同じ年で死んじゃった人を調べたいというときにも使える。
そんなニーズがあるのかないのかよくわからないけど、続刊がたくさんあるからけっこうファンも多いんだろう。

解説のリンボウ先生は、鉄道に乗って旅するとき、この本がうってつけだと絶賛しているが、たしかにあまりヘビーな本とか論文を持って行ってもどうせ読まないし、意外とこれくらいの「臨終集」がちょうどいいのかもしれない。のかな。僕は寝る前にたまに読んだりする。