TY氏と食事、崖の上のポニョ、プロだったら

 
 寮時代のTY氏とヨメと、近所のモンシェルトントンで昼食。うん、ここは旨い。うわさには聞いていたが、ようやく行けた。おたがい近況などを話したり。やっぱ背伸びしないと背は伸びないしな〜って、うんうんそうなんだよねえ、って研究限定的な世間話もできて気分転換になった。
 
 
 『崖の上のポニョ』、観てきました。
 
 うん、素直に面白かったですよ。古き良き宮崎アニメが手元に帰ってきた感じで、うれしく思いました。僕はコレ、嫌いじゃないっす。ただし、やはりそうは言っても、あの歌から推測されるように、テーマがちょい子供向けなので、大の大人が映画館で身銭を切って観るもんかどうかはわからんですね。実際、子ども連れが圧倒的に多かったです。でも子どもがちゃんと笑っていたので、それはそれでよいんではないのでしょうか。いまやこういう映画は貴重ですしね。私も昔は宮崎作品をそうやって従兄弟と観ていたような気がします。
 僕が宮崎駿映画に期待するのはその世界観と演出で、それが楽しめればストーリーの多少の齟齬はまあいいように思うのです。「もののけ姫」あたりから、その世界観の部分が僕の感覚とずれて来て、ひどく大味(というか逆に、考えすぎ?)になってしまったように思うのです。それが今回はあまり違和感なく見れたのはうれしいことでした。それに今回は、駿演出につきものの「んなバカな」的な遊びやセルフパロディがかなりふんだんにあったので、たぶん監督は本作を楽しく作ったんじゃないかと想像します。へんな説教くささもあまりなかったし。
 演出といったけど、それは具体的には人物の(現実にはありえない、アニメでしか表現できない)動きと表情で、それが宮崎駿のバヤイにはほかの監督と比べてとても豊かであり、それが子供向けの話でありながら大人も楽しんで観れるということではないかと思う。
 まあ、映画ほど第一印象的なものに対していろいろ理屈こねてもしょうがないんだけど、こねたくなるのがジブリ映画。