ヨメがライブハウスに一度も行ったことがないってんで、飲み屋でケータイで検索して帰りに立ち寄ったとです。
 
 地下になってる店に入った瞬間、店員がみんな、広く知られているところで言えば3の倍数と3のつく数字のときだけアホになる人を怖くしたみたいな、関西圏の方だったら吉本新喜劇名古屋コーチンのネタをやっている人や吉田ヒロさんみたいのばっかりで、ちょっとイヤな予感がしたとです。客層もなんか年齢層高いし、まばらだし。
 時間になってメンバーが入場してきたのだが、男は全員白いスーツにリーゼントのロカビリースタイルで、女性はヒッピーみたいなグラサンしてるしで、明らかにわれわれの望むテイストと異なる。「しまった!」と思う間もなく、ビーチ・ボーイズの『イエーイ・サーフィン・USA』とか、モンキーズの『デイ・ドリーム・ビリーバー』とか(ポカンとしているヨメには私が後で解説しました)。
 われわれは、前半の60’Sの洋楽ナンバーはついていけたが、後半は地元の色黒の濃ゆいオッチャンや化粧濃いめのオバチャンが、邦楽グループサウンズに合わせてツイストダンスを激しく狂おしく踊りまくる姿にただただ圧倒されていました。
 いや〜、やっぱ、下調べはしとくもんですね。
 まあ、それでも、年齢層がちょい高めなことを除けば、ライブは楽しかったです(ちょっとワンステージが短かくて、値段もそれなりだったけど)。ベースの人がシャランQのたいせー、あるいは中村獅童に似ていてちょいかっこよかったです。あと、ボーカルがビヨンセのものまねの人にちょっと似ていてかわいかったっす。
 
 リクエストありだったんだそうで、そんならせっかくだからM&P『夢のカリフォルニア』、ニール・ヤングの『ハート・オブ・ゴールド』、ケイト・ブッシュの『バブーシュカ』、プロコルハルムの『青い影』あたりをリクエストして会場をどんより、まったりさせればよかったかも。