昨日から風邪でダウン。とうとう病院行きました。昨日の講師バイトがこたえたかもしれない。
 
 わたしはあまり優秀な化学講師とはいえないようで、授業後「ぜんぜんわかんなーい」という声があちこちから聞こえました。学会では要点のみを簡潔に10分程度話せばいいのですが、そのペースで講義をやっては学生がついてこれないし、適当な脱線をいれないと集中力や時間がもたないので、なかなか大変なものです。
 原子とか最初の部分はなるべく抽象的にすませたいのですが、なかなかそこのところが納得いかないようです。なかなかに鋭い質問もありました。
「どうして電子が原子核のまわりをまわっているの?」
「電子配置が不安定とか安定とか意味わかんない」
「どうして最大の電子数は2個、8個、18個なの?」
「どうして電子が原子核のまわりをまわっているってわかるの?」
「どうして犬と猫が交配しても子供を残せないの?」(それ化学ちゃうやんけー)
 これは付け焼刃では対応できません。いい質問だと思うのですが、帰りに本屋で立ち読みしてもきちんと答えを書いているものは見当たりませんでした。ただ、あとでベテラン講師に聞いてもちゃんと答えられませんでした。その講師の先生は、ある生徒から、「先生、俺、今日うまれてはじめて勉強したわ」と言われたそうです。なもんで、そのレベルの生徒に、再来週アボガドロ定数molを理解させることがいかに難しいかがわかると思います。