まあ、その指摘されたことについては実にクリティカルな点も含んでいて研究中に一番悩んだところでもある。データからのストーリーのふくらみかた、ないしバックボーンとなる流れが貧しい気がしていたので、ここは真摯にうけとめねばらなるまい。自分なりにいろいろ議論と検討したつもりだったのだが、その点を今後の展開でどうするか考えなくてはならないだろう。
 ただ弁明すれば、自分のやっているテーマは当初自分が思っていたことよりも相当難しいらしく、自分の手に負えない(少なくともドクター生としては)テーマを選んでしまった部分も多々あると考えている。私は研究方法についてはかなり自由にやらせてもらったのだし、その上でこの結果であれば、自分の能力からして相応であろうし、しかたないと考えている。
 まあ、今回の研究では「遊び」の部分が少なかったのかもしれない。それが「おもしろさ」にマイナスになった点はあるだろう。この点についてはまた今度。