読み聞かせ

 

 

たまには絵本を読み聞かせてよと言われるのだが、どれも面白くないしオチがない。

個人的にはモチモチの木などが好きだが、まだ年齢的に少し先だし、いま買い与えたら紙をくしゃくしゃにしてしまうだろう。

 

しかたなく、手に持っていた文庫本でも読みあげることにする。

 

金田一さん、これが千万太の妹でな、月子、雪枝、花子。年子じゃて……」この美しい三輪の狂い咲きを見たとき、金田一の背筋にゾーっと冷たい戦慄が突っ走った……「ああ、俺は死にたくない……帰らないと三人の妹たちが殺される……行ってくれ金田一……俺の代わりに……」千万太はそこまで言ってがっくりと息絶え

 

ヨメがすっ飛んできて本を奪うのである。

かくて、風船がお空を飛んでいるような本でも読むしかないのである。どうすればいいのだろうか。

 

獄門島 (角川文庫)

獄門島 (角川文庫)

 

 

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(再掲)