お盆、卓球、廃バス

 
 ああ、オリンピックが終わってしまった。水泳やサッカーも素晴らしかったけど、やっぱり中学の部活でやっていた卓球が思い入れを持って見ることができた。銀メダルをとって本当によかった。一番印象に残ったのはやっぱり内村選手だった。着地を決めたあとの笑顔がすばらしかった。団体の時はどうなるかと思ったけど、個人種目の演技ではぐっときた。
 そして、ロンドンの人たちも本当によかった。いい大会だったと思う。
 運営の多少のルーズさも、またイギリスらしい気がする。開会式でインドの行進に関係ない女性が混じっていたのは世紀末のギャグだと思った。


 この週は事務がお盆休みで閑散としているので雑用はあまりすすまない。学会間近になるとヤル気がなくなるといういけない癖があるので本業もはかどらない。
 そういうわけで、最近は思いつきでフィールドに出ることが多い。
 今日は天気が悪かったが、ふと思い立ってダム沿いの林道をドライブした。車で1時間ほどのところにフィールドが多いのはいいことだ。しばし無心で虫網を振ると、少し心の靄が晴れそうな気がした。
 虻に刺された。ハチの一種とエサキモンキツノカメムシだけ持ち帰った。


 帰り道、思いがけず、夏草の廃バス。

 これはなかなかグレードが高いと思う。山あいの霧雨がいい演出だ。
 大学時代の友人が「バスメディア」なるマニア雑誌を読んでいたのを思い出した。巻頭写真が廃バスで、エンジンの型番や想像される路線などが解説されていたものだ。

 
 来週には韓国に行くのだ。