生協で立ち読み。脳科学や「クオリア論」の茂木健一郎の本をとるつもりが、間違えて隣にあった堀井憲一郎の本を手に取って読んでいた。堀井憲一郎週刊文春で「ずんずん調査」をやっているコラムニストである。吉野屋の牛丼のつゆがどのくらいの深さまで浸透しているかを全国調査したり、「どっちの料理ショー」で誰が裏切りやすいかについて統計をとったりと、やることがとにかくくだらない。
 この本では、雑誌のポパイの企画が80年代前後でどう変わったかとか、推理小説を電車で読むと手が疲れるようになったと言って、推理本がこの80年代からどのくらい重くなったかを計量したりしている。
 問題は、私がこの本を読み終わるまで茂木健一郎の本だと信じていたことだ。彼もこういう一般向けのやわらかい内容の本が書けるのだと思っていた。ポパイのクリスマス特集の話が出てきた時点で気付くべきだった。そうとうボケが進行している。ちなみに本物のほうは、さっぱり意味がわからなかった。