今日の新聞を見たら「教育基本法改正 愛国心を義務づけへ」という見出しが出て怒るというより思わず吹き出してしまいました。これはまるで虚構新聞の見出しみたいですね。本当にヘンな国です。大学の入学式で君が代が聞ける日もそう遠くないでしょう。
 藤原正彦の「国家の品格」に、日本ではnationalismとpatriotismの区別がついていない、と書いてあり、これはなるほどなと思いました。
英英辞典によると

Nationalism:
the doctrine that your national culture and interests are superior to any other
Patriotism:
love of country and willingness to sacrifice for it

となっています。日本語ではどちらも愛国心。まぎらわしい。自民はpatriotismのつもりなのでしょうが。いずれにしてもこういう精神的なものを法律で義務づけるのはジョークとしか思えません。

 また、教育行政において、自民党から削除を求められていた「教育は、不当な支配に服することなく」は残した。逆に自民党が盛り込むよう求めていた「宗教的情操の涵養(かんよう)」は盛り込まなかったが、「豊かな情操」との文言を入れ、「宗教に関する一般的な教養」は尊重されるべきだとした。
 
朝日新聞
http://www.asahi.com/politics/update/0413/005.html

 「宗教に関する一般的な教養」・・・これを盛り込むよう求める意味がわからない。あと、義務教育が9年、という部分が削除されるようで、これはなんでしょう。将来的には小学校だけでオーケーということでしょーか?
 
 まあ文言はどうでもいいですから、まっとうなプランを打ち立ててほしいもんです。

 しかしなんですかこの読売の社説は。青少年の心の荒廃やライブドアの拝金主義と愛国心になんの関係もおまへんやないか〜。むちゃくちゃでござりまするがな。