アチャラカ

 アチャラカを知らない人のために解説しましょう。アチャラカは戦前にエノケンやロッパによって演じられたドタバタ喜劇で、一世を風靡しました。しかし戦争によって風紀は厳しく取り締まられ、下火となりました。エノケンは戦後も活動しましたが、晩年は病気で足を切断するという悲運もありました。また、戦後のロッパは不遇で、大衆から忘れ去られた存在となりました。2人とも喜劇で一世風靡したものの、私生活では悲劇を演じたということでしょうか。なお、ロッパの弟子が森繁で、それが新しい笑いの流れ(社長シリーズなど)を作っていくことになります。ネット上ではスマステの記事が流れをよくまとめていると思います。
 と、偉そうに解説しても、所詮聞きかじりの知識。黄金期にリアルタイムで観たかったものです。だいたいなぜ私がそんなことを知っているかというと、私が子供のころ、母がよくエノケン・ロッパの思い出を口にしたからです。しかし今よく考えてみると母は戦後生まれ。なんでそんなことを知っているんでしょうか。家の謎がひとつ増えました。
 なお、ロッパを知っていると、「いやロッパ(1868)くん明治だよ」で、明治維新の年号が簡単に覚えられます。