ヒル(蛭, leech)の進化

(苦手な人は下のリンクを開かないほうがいいかも。)
His Subject: Highly Evolved and Exquisitely Thirsty (New York Times)
 Carl Zimmerの記事。Mark Siddallというヒルをこよなく愛する研究者のインタビュー。ヒルの系統樹を描くために世界中のいたる場所に出かけ、ヒルを採集している。ヒルを捕まえるのにトラップは必要ない。水際にきたら靴を脱いでズボンをたくし上げて水に入ればよい。系統樹を書くことで、ヒルの祖先種や、現在に至るまでどのような環境に適応してきたかを再現することができる。また、面白いことにヨーロッパで用いられていた医療用のヒルは少なくとも3種いることが分析の途中でわかった。さらに、ヒル自体だけではなく、共生微生物の系統樹も描いているそうだ。
 ヨーロッパでは伐採や環境破壊でヒルが減少しているそうで、保全を呼びかけている。

 もしヒルがいなかったら、世界は暗く冷たいものになると思わないかい?とくにこのオレンジの水玉のヤツがいなかったらさ。

 まさにマニア。インタビュー映像もあるので、英語のヒアリングに自信のある人(+ヒル好き)はチャレンジしてみては?