悲惨な日

 高校時代の友達Oに会った。彼に自分がうまくいっていないことを告げた。彼は笑った。「覚えていないのか、君に借りたハダニの系統」・・・ああ、そうだ。昔、彼に俺の使っているハダニの系統を手渡したことがある。「これ、返すよ」・・・なんだ、これは。「もう分析を終えたんだ。サテライトマーカー分析はもう終わった。あと休眠性にリンクしている遺伝マーカーも固定したんだ。それがこのカルチャーさ。ありがとう、君に返すよ。」・・・おお!心の友よ。俺がうまくいっていない間に、君はこんなに研究が進んでいた。それだけじゃなく、俺の興味のあるテーマまで、俺の知らない間に共同研究してくれているなんて・・・え?」
 というところで目が覚めた。これは今朝みた夢だ。鬱な気分で学校に来てみたら、上に書いたように俺のカルチャーはコンタミしていた。

夢はいつでも あたしの味方
あたしに都合のいいことばかりよ
夢はいつでも 私の味方
悲しいことなど 何もない でも・・・

夢だったんだね

          中島みゆき「夢だったんだね」