1作目

 

正月の公約。劇場版コナン1作目『時計じかけの摩天楼』(1997)視聴。

 いや〜、なかなか見る時間がとれなくて焦った。でも面白かった。

 建築家の森谷帝二から工藤新一宛にパーティーの招待状が届いた。コナン、小五郎、蘭がパーティーに出席する。ギャラリーに案内されたコナンは、以前に殺人事件があった黒川邸が森谷の設計であることを知る。その後、不気味な爆破未遂事件が次々に起こるようになる。列車に爆弾を仕掛けたという脅迫電話があり、過去の事件で逮捕された市長一派の復讐劇の様相を帯びてきた。

 

(以下ネタバレ)

 感想としては、もう二人くらい登場人物がいると話に深みが出たのではないだろうか。このようなキャラ設定と外見だと、もうその人しか怪しくない。しかし、市長事件のミスリードが効いており、以外と犯人の本当の意図は読みにくくはなっている。初見で真相を当てた人は相当の通だろう。ちなみに私は毛利小五郎の推理と同じだったことを白状しておく。これほどの量の爆弾の設置を森谷が単独でできたとは考えにくく、白鳥刑事が内通していたというのは有力な説だと思ったんですがね・・・(建築に詳しい白鳥が先回りして森谷を脅したとか)。そして、犯人との電話の時間に白鳥がいなかったのを毛利が指摘したのは鋭い。このことはかなり観察していないとわからないはずである。あと一歩というところか。

その他:

・クライマックスの高層ビル大爆発は2001.9.11の後では絶対無理だと思うんだが、その後の映画はどうなんだろう。

・爆弾のフタをネジ止めしておらず、中のコードをわざわざ色分けしてくれている森谷、親切ですね。爆弾の中身はシンメトリーじゃなくていいのね。爆弾は建造物じゃないからいいのかな。

・大団円の「赤い糸」って言葉、なかなか古いですね。ここらへんは時代を感じます。

・蘭ねえちゃんの「ツノ」の角度はまだ60度くらいで、とくに目立つ動きはない。なお、毛利小五郎にも同じツノが生えていることを確認した。

・麻酔銃は一切使わない。この頃はまだできていなかったのか?