去る9/27、サルバドール・タリが亡くなった。新聞のベタ記事で読んで一瞬固まった。
寺山修司の実験映画群の主力俳優であり、『田園に死す』では兵隊バカ(←役名)を好演した。『田園』のラストシーンは三上寛の名台詞とともに、度肝を抜く仕掛けで青年時代の私の心を鷲掴みにした。
『田園』がプログラムにあったかどうか覚えていないが、京都のみなみ会館で短編映画集を観たのを思い出す。
いまは youtubeでそれらの映画を見ることができる。時代は変わったのだ。
そしてサルバドール・タリは wikipedia にも項目はない。
このまま記憶に残る俳優の一人として埋もれていくのだろう。この時代の俳優たちは、そのほうが格好いい気がする。