だいぶ前、私が吉田山の麓に住んでいた頃のことでございます。
自宅前の電柱に、散歩犬に小便されて困っているときは
「小便さすな」
とか、神社のマークみたいなもんが描かれていることが普通でしょう。
でも京都では違うのですね。
ガッコに行く途中の電柱に書かれていた文字は
「この犬、死犬」
キレイに黒地に白抜きでレタリングされて、犬が嗅ぎまわる(小便をする)高さにひっそり貼られていたのでした。
こういうところに、私は京都人のメンタリティを見るのです。
それはいわゆる、イケズというものに通じるものだと勝手に思っているのです。
しばらく京都愛憎の日々を綴ります。