野草の天ぷら

過日、大学に入りたての1年生に対する農学部の実習があった。
実習とはいっても、いたってノンキなもので、キャンパス構内を見学した後、農場で飯ごう炊さんをして、午後は田植えなどを体験するというものだ。
すなわち、メイン・キャンパスから離れているウチの学部を紹介するという意味合いが強い。


その中の企画で、野草の天ぷらというものがあった。
うーん。野草かあ。
時期がもう遅いのでは、成長しきった野草では食えないのではないか。
僕はそういう心配をしていた。

意外にも、(といってはナンだが)
おおむね、美味し!
よもぎやせりは言うに及ばず
たんぽぽの天ぷらは少々味気ないものの、塩をまぶせばけっこう食えてしまう。
うん、マズくない。マズくないぞ!
イチョウの天ぷらも試食してみたかったが、こちらは早々になくなってしまい、ありつくことはできなかった。


しかし・・・
ソメイヨシノの天ぷら!
これは・・・食えない!食えません!
若葉でも、食えません。
申し訳ないが、ベッと吐き出しちゃいました。
歯の裏のしぶが1時間くらいとれなかったな。
考えてみたら、野草じゃないし!


そういうわけで、
樹木は化学的防衛をきちんと行っている、
自信をもって人にそう説明できるようになったというエピソード。



週末は虫取りで更新はお休み。