擬態の進化―ダーウィンも誤解した150年の謎を解く

擬態の進化―ダーウィンも誤解した150年の謎を解く

 
 学生・院生時代の不安な時期にいろいろなアドバイスをいただいた大崎先生の擬態研究の総まとめ。味気ない教科書ではなく、いにしえの研究の歴史、そして研究の喜びと挫折など、さまざまなエピソードが織り込まれ、読み物としても面白い。これまでに聞いていた研究エピソードが、この本を読んでひとつの線につながり、うれしく思った。
 研究にロマンを持つこと、そして徹底的な検証が大事だとあらためて痛感。