11年ぶり2度目

 土日と、農学部の樹木観察会で四国剣山〜ジロウギュウに登ってきた。昔の手記を見直すと、1998年5月7-10日にかけて京都から剣山に登山に出かけている。あのときは、ほかの登山者が誰もいない、文字通りの単独行だった。山頂ヒュッテの朝の気温11℃って書いてある。おお寒そう。
 見ノ越から山頂まで2時間かかったと書いてある。今日は、パーティで植物観察や虫取りをしながらいったこともあったが、ゆうに3時間はかかった。さらに、ジロウギュウのピストンですっかり息が上がってしまった。院生たちは走って登っているくらいだ。
 前回は、その翌日にかけて三嶺から白髪山まで縦走している。「ミヤマクマザサだらけ。ヤブこぎまようこと2回、1回は急坂をすべり落ちる。もうやだ」と書いてある。大丈夫か俺(笑)。ひどい悪天候で、だれもいないし、雷が鳴って怖かったことを覚えている。無人の小屋に泊まったのはよく覚えている。びしょ濡れですごく寒かったと思う。「コマドリのさえずる姿をはっきり見れたのはよかった」と書いてあるが、これはてっきり立山のときだと思っていた。記憶はあてにならないものだ。
 前回はまったく人がいなかったのに、今回は中高年のパーティがすごく多い。山頂は正直うるさいくらいだ。季節のせいかもしれない。
 ミヤマクマザサにアブラムシがいっぱいついて、ところどころ枯死している。いまネットで見たら、たぶんササコナフキツノアブラムシというやつだろう。ゴイシシジミのえさになるやつだと知っていたら、もう少し頑張って幼虫を探しただろう。たぶん前のときはこんなにいなかったと思う。あと、シカ害で林床が無いところは丸笹山のほうにけっこうあった。
 ダニとマルハナバチを若干サンプルして下山。
 明日は妻が熊本から帰ると、遅れてきた夏休みもいよいよ終わりという感じである。