上の写真にさりげに映っているのは、夏目漱石の『こころ』。GEOの中古で買ったもので、出版社違いで二冊あったが、決め手はもちろん「蒼井優(+値段が50円安い)」。表紙の力って、なるほど強いんですね。
 節々、いいですね。

「・・・しかし悪い人間という一種の人間がこの世の中にあると君は思っているんですか。そんな鋳型に入れたような悪人は世の中にあるはずがありませんよ。平生はみんな善人なんです。少なくともみんな普通の人間なんです。それが、いざという間際に、急に悪人に変わるんだから恐ろしいのです。だから油断ができないんです」