こちらで意外にハマっているのが梅干で、これはスーパーの地産地消コーナーで個人農家さん(名前入り)のものが1パック150円とか250円とかいう値段で売られている。梅と塩だけで漬けてある本格的梅干でぢつにうまい。作る人によって塩をきつめに入れていたり松葉を入れていたりして食べ比べてみると味わい深い。大手で生産しているものは変な酸味や甘みがついていたりするが、本当の梅干は鈍磨した感性にビンタを加えるような強烈な塩辛さがある。ご飯がよくすすむ。
 一緒に写しているのは水上勉の本で、六月の章で修行時代のエピソードを織り交ぜながら梅干が実にうまそうに描かれている。この本でとりあげている食材は他にも里芋、筍、豆、栗とかでシブい。美味しんぼで登場したこともある。