3000メートル障害

 以前から3000メートル障害というのは不思議なスポーツだと思っていた。ハードルはともかく、7回の「水濠」がある必然性をまったく感じない。そもそも水濠では足の長い選手が飛び越えてしまってほとんど意味をなさず、水濠に踏み入らざるをえない日本人は多いに不利である。
 
 私は提案したい。
 水濠の代わりにチップ詰めをするのだ。もちろん水濠と同じく7回である。こうすれば、体力と精神力の両方を競うゲームになり、精神力のまさる日本選手にも国際大会で勝ち目がある。そして、選手が練習をするたびに世界のラボがチップには困らないというおまけつきである。オリンピックや世界陸上で使用したチップは、日本のめぐまれないラボに寄贈される。すばらしい。

 これは絶対興奮すると思う。なお、チップを落とすペナルティは1個あたり5秒が適当であろう。
 
 なお、障害はチップ詰めの代わりにチョウの展翅でもよい。