準備も終わって、メシを食おうと思ったら、広島駅周辺は意外と飲食店が少ない。繁華街までは遠い。
 ホテルわきにある路地の中華そば屋ののれんをくぐったら、常連さん専用の飲み屋だった。「中華そばでいいか?」とか大将に言われて、いやもおうもない。エビスとエビスブラックの小ビン(シブイ!)しか置かないこだわりの店。「ケータイで中華そばの写真とっていいか」と聞いたら、ちょっと言葉足らずだったせいか、やんわりと、というか、西方らしく武骨にお断りされた。「おふくろさんに送るの?そーゆうのは食う前にいわな」みたいなことを大将に言われてちょっと自己嫌悪。どうも大将や常連さんの丁々発止のノリについていけず、なにかギクシャクとしてしまった。西のノリはちょっと違う。
 しかし、この中華そば、大変おいしかった。さすがこだわり。もう少し大将の話も聞いていたかったが、ちょっと頭が痛かったせいで撤退。たまにはこういうのもいいものだ。そうして僕もオッサンになっていくのだろうか。
 外国に留学中の人には残酷な話題だったか。