ガセビア

 生態学会で一番印象に残ったポスターは、ササは枯れる前に一斉に花を咲かせるというのはガセという話*1で、同一クローン(AFLPで調べる)のあちこちで花が咲くそうです。花が咲いた後も必ずしも枯れるわけではないようです。これは新聞で報道されてもいいような話ですね。もうされているのでしょうか。
 あと、私が興味を持っているコクサギの分布と生態を調べている方がいて*2、いろいろ教えてもらいました。栽培のコツも教えてもらいました(水をジャブジャブとやるそうです)。海岸でも多いという話も聞きました。これは全く知りませんでした。完全に山のものだと思っていました。
 応動昆では、寄主植物上でのパフォーマンスのトレードオフが、季節によって異なる形で現れるというのが興味深かった(詳細は控えます)。寄主植物のトレードオフは実験的に検出しにくい(両方の寄主植物でうまくやれる系統と、どちらでもダメな系統がある)というのが相場ですが、季節性や遺伝支配を調べるとまだまだ面白いことが出てきそうです。さらに捕食者の影響も見逃せないでしょうね。他にももちろん興味深い発表がたくさんありました。
 追記:もひとつ、F津T馬さんという方があんなに愛を持った人だとは思いませんでした。感心しました。あと、私の大先輩G箇さんがあんなに飛び回ってらっしゃるとは・・・。スゴイの一言です。普段は家に帰れるんでしょーか。
 いずれにせよ刺激的でした。これぞというデータがないので、行く前は憂鬱でしたが、行ってみると知人や新しく知り合った人といろいろ話をするだけでも悪くないものだと思いました。
 もうひとつ、新潟のラーメンを2回食べましたが、いずれも大変においしかったです。いまの札幌ラーメンは凝りすぎです。原点に戻って欲しい。

*1:講演番号JP1-003

*2:JP3-010