論文メモ

SCHMIDT, P. S., PAABY, A. B. & SHANE HESCHEL, M. (2005) Genetic variance for diapause expression and associated life histories in Drosophila melanogaster. Evolution, 59, 2616-2625.
 率直に言ってこの論文を読んでがっかりした。先を越されたことよりも、遺伝相関それ自体が短期の進化の予測にも役立つかどうか怪しいこと。やっぱメカを押さえないとアカンということを。短期間の休眠系統選抜の過程で、遺伝相関がいかに激しく変化することか。符号まで逆になっては困ってしまう。弱選択ならけっこう相関は維持されるっていうじゃない(Roff, 2002)。でも、休眠性にはけっこうな強選択がかかるので、やっぱあまり役立たないのかね。
 
HARD, J. J.,BRADSHAW, W. E. & HOLZAMPHEL, C. M. (1993)
Genetic coordination of demography and phenology in the pitcher-plant mosquito, Wyeomyia smithii. J. Evol. Biol., 6, 707-723.
 こちらもあまり予測には役立たないという結論で。