メモ

The Wisdom of Parasites.
 Carl Zimmerのブログにゴキブリ寄生蜂のことが書いてある。ゴキブリの卵に寄生する蜂は聞いたことがあるが、成虫寄生の蜂は知らなかった。この蜂はゴキブリの脳の特定部位に毒針を刺して運動機能を低下させ、まるで犬の散歩をするように触角を持って(くわえて?)巣穴に誘導し、そこで卵を産み付けるのだそうだ。
 Zimmerの記事中の写真は原著(レビュー)へのリンクとなっている。斜め読みすると、寄生蜂の毒液にはドーパミンが含まれており、蜂に脳の特定部位に毒液を注射されたゴキブリは一時的に麻痺した後、長時間グルーミングをするようになり、運動機能が低下するという。神経生理学を駆使した研究で正直よくわからない部分もあるが、生理学者の大変な執念を感じる。