参った

 以前の日記でも書いたが、うちの実験室は8月末から毎日朝6時ごろにブレーカーが落ちている。泊まりの院生か電気屋さんが毎朝来てブレーカーを上げてくれるのである。
 これまでだましだましやってきたが、今日、実験に使っているインキュベータの温度設定がデフォルトに戻っていたことに気付いた。明らかに停電の影響である(一定時間停電が続くとデフォに戻るらしい)。温度の記録から、これは少なくとも昨日からだったらしい。休眠の臨界日長付近の実験なのに、丸二日も異なる温度条件に晒しては全然ダメである。200匹ぶんの労力がオシャカとなったわけで、とても残念。しかたない。ポジティブに考えれば、これからいよいよ大変なデータとりというところだったので、無駄な投資量が最小限で済んだ。明日からの宮竹さんの講義がフルに聴けることとなった。また、論文執筆にたっぷり時間が取れるだろう。
 
 私の実験だけでなく、他の人の実験にも実質的な影響が出ている。第一、安心して実験が始められない。とにかく早急に直して欲しいのだが、なにしろ朝6時に一瞬だけ漏電しているらしく、原因を突き止めるのが困難なのである。実際、電気屋さんが毎日朝6時に来て調査するのだが、「わからん・・・」と頭を抱えているらしい。なにしろその一瞬しか問題がないのだから。
 
 しかも面妖なことに、このブレーカーが落ちる時刻が毎日1分早くなっているのだ。2週間前は6時5分くらいだったのが、今は5時50分台である。まさに怪奇。
 
 どうやら当初考えられていたよりも事は深刻なようだ。昨日は農学部全体にメール連絡が行った。今日の話では地下室にある大型の機械と関連しているという話もある。