学会にそなえて髪を切った。毎回いちおう美容院で切っているのである。カッコつけはワカモノとしての最後のプライドである。なじみの兄さんに「発表でどのくらい講演料とかもらえるんですかあ?」とか聞かれたので、正直に「もらえませんよそんなもの。こっちが払うんです」と言ったら
はあ????なんすかそれ。やってらんないすねえ。無茶苦茶ですねえ。」と俺に代わって怒ってくれた。そのとおりだよ君。なぜこっちが払うのか、いまさらながら馬鹿馬鹿しくなってきたよ。それでもせっかくだから発表しようというのが、うん、日本を、ひいては世界をよくしていく道じゃあないのかね。適当だけど。
 そのお兄さん、なんでも全国紙にヒゲのモデルとして出るようなので、応援してあげたい。ファッションの世界も奥深い。
  
 別のお兄さんにカメの年齢の計り方を聞かれた。ウロコで計る方法がある、とsuggestしておいたが、いま思い出してみるとそれは魚の話だったかもしれない。そのお兄さんはカメを17年も飼っていて毎日かわいがっているという。すぐにペットを捨てる今の風潮のなかで、すばらしいことである。