そして僕は途方に暮れる

 今日は体がだるかったので、実験を少しやって専門書を数ページ追っただけであとはほとんど寝ていた。非常ベルが鳴りやまない高校の校舎で、出口がわからなくてパニックになる夢をみた。寝汗をかいて目を覚ますと、非常ベルの正体は窓の外にいるカンタンの鳴き声だった。
 最近論文が手につかない。まったく前進しているように思えない。「そういうときにはしばらく寝かせておくべき」というアドバイスに従い、原稿を引き出しにいれておいたら、見るのもイヤになってしまった。最近では毎日手をいれるようにしているものの、原稿を見ると条件反射的にため息が出るようではいけない。しかもタバコが吸いたくなる(禁煙2週目)。いや本当に、現状には困っているのだ。なぜか不意に大沢誉志幸を思い出す。

君の選んだことだから
きっと大丈夫さ
君が心に決めたことだから
そして僕は 途方に暮れる
見慣れない服を着た
君が今出ていった