論文雑感

論文の評価がスプリットする原因というのはもちろん論文自体の出来ということもあろうけど、先日書いたような共感の度合いなんだろうと思う。ここらへんはこちらの頑張りだけではいかんともしがたいこともある。でも頑張ろう。

そう言えば先日なにげなくwebの○×アンケートをやってみたら「自分は感情的であり、論理的ではないことを自覚しなさい」みたいなことが書いてあってけっこう凹んだ。うん、よくわかるわ。いま作っている学会発表の中身も散らかっているもの。もう事前にごめんなさいっていっておく。懇親会開けの朝一なのにすみません。実は初かな。この時間帯。

 

先日、大変うれしい受理通知が届いた。院生のテーマで、大変苦労していたので感慨深い。発想の起点になったのは、卒論で結果がでるはずだったのに、いっこうに傾向が出なかったことである。正直なところ、あの時はここまで研究が育つとは思っていなかった。彼の行動力の勝利だと思う。学生にはいろいろと教えられることが多い(実際、彼らの独自テーマのほうが良い雑誌に掲載されている)。その内容はいずれここでも紹介します。ちょっとびっくりですよ。

 

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また別刷りが届く。なんでそんなに書けるのか不思議。

事実?

 ライティングの本では事実と意見の違いをはっきり区別して書きなさいというけど、よくよく考えるとその境目はあいまいで、どこからどこまでを事実として認めていいものかどうかよくわからなくなる。論文を書くときには気を使っているつもりでも、指摘されてみると確かに事実とは言えないかもしれないと考え直すこともある。論文の審査では、これらのちがい(事実か意見か)という見解がミシミシ音をたてている。「それは事実でしょう」「いや、単にあなたの意見でしょう」という具合である。
 天動説が正しい時代には、天動説は十分な根拠がある"事実"として扱われたのだろうが、現代では天動説に立つ人は相当少ないはずである。ただ、天動説に立つ人に「貴方の立っている地面は存在しませんよ」と言っても無駄だろう。こういうのはお互い様であり、私のそもそもの立っている地面が実は存在しないのかもしれない。異なる地平に立つ者どうしで議論を交わして共感することの難しさよ。

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 エフ君が置き去りにしたサブテーマであるナナフシの孵化について、そのラッシュが始まっており、データとりが地味に面倒である。でも地味なことをダラダラ続けるのは嫌いではなく、むしろ好きなほうに入る。一方で、短期集中というのが年とともにますます下手になっているような気がする。
 私の分野では、意外とこういうダラダラとしたデータが発表されてなかったりする。研究材料としての節足動物の利点の一つに世代期間が短いことがあるが、長々とデータをとるというのはその利点を生かしていないということなのだろうか。それとも、データはあるのだが、長々データをとっているうちに執筆するモチベーションが失われてしまうのだろうか。後者はおおいにありそうだ。まとめるのもめんどくなるし(データが増えると解析も増えるよね)。いずれにせよ、せっかくとったデータは、とにもかくにも原稿にして、まずはどこかに投稿してみませんか、ということ。
 あ、今日のデータとりを忘れてた。遺憾。

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やっぱりマウスで描くより紙のほうがいいか。

 はてなダイアリーから、はてなブログに移行しました。Webアドレスが変わりましたが、旧アドレスのままでも自動的にこちらに転送されます。引き続きよろしくおねがいします。

  ブログの更新日は何かを書きたい日で、よほどやる気がでているか、もしくは愚痴りたい日なわけで、そういう愚痴がたまたま続くと普段からよほどひどいメンタル状態で仕事をしているのではないかと思われるのだが、平素はとくになんということもなく、徒然なるよしなしごとを書く気も起こらず過ごしているわけです。

 産科でお世話になった看護師さんはシャキシャキしていて、ハッキリものを言うので、私ももう少し職場ではキビキビ、シャキッとしなくてはならないなあ、と思ったことよ。

 なんかパッとしないし、ヨガや瞑想でも練習してみようかなあ、と思って本屋でも探してみるけど、私が心より軽蔑申し上げる○○や○○の本のあたりにそういう本があるので困ってしまう。

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MLから流れてきたM中さんの「いちおう最終講座」の「研究者は職業ではなく人生です」というのは響く言葉でした。何回か読み直しました。

さて、私事ながら先日父親になりました。お酒を控えなくてはね。



(再掲)

高知の意外といいところは、数時間で岡山に行けるというところではないだろうか。岡山の山間地は研究材料のサンプリング天国、温泉天国、そして何より、地酒天国である。
 

 
……っていっちゃあ呑むんだからね。

 学生に卒論の序論の直しを年末送っていたのをすっかり忘れていて、今日2回目を送信してしまった。しかも、まったく添削の内容が違うという無様さ。
 自分自身の再現性のなさを実感する結果となってしまった。しごく反省。