タレーラン6

 タレーラン・シリーズは短編集というイメージがあったが、この本は長編である。藻川が倒れ、亡くなった奥さんの謎の一週間の失踪の意味を探る。静岡の画家の影が浮かび上がるが、単に不倫旅行というところで片付けてよいものか。舞台は写真に映った天橋立で驚きの急展開を迎える。

 ということで、ライトな読後感ではあるが、それなりの満足感はありました。しかし、ちょっと美星さんはアオヤマに気を持たせすぎですね。普通につきあえばいいのに。

 「その謎、上手に挽けました」は決め台詞だが、ちょっと今回は凝りすぎた気もした。犯人は珈琲だけにストレートだったかな。