コロナと完璧主義

 今年はコロナに振り回された一年だった。私にとっては世間で言われるようなストレスはなかった。いや、むしろ自分の仕事やプライベートに向き合う時間が増えて有意義な点が多かった。なにより、会議や学会などの「外圧」が圧倒的に減ったのが大きい。それらのイベントをバネに成長できるタイプならよいが、マイペースで周囲と合わせるのが苦手な自分は研究のリズムを崩される場合のほうがずっと多い。そのことに改めて気づいた。個人的にはこのまま在宅ワークが定着すればよいと思う。人と会うことは幸せである反面、不幸せでもある。私は年末は幸せな気分で論文原稿を書いている。オンライン学会に参加しないおかげである。

 一方で、コロナとは無関係にイライラに苦しんだ一年でもあった。これは私の完璧主義的な性格のせいなのだが、どうやら特効薬はないらしい。レベルは違うが夏目漱石も苦しんだらしい。本やサイトでは「80点主義でいきましょう」とか気楽に言ってくれるが、あっそうですかと簡単にできるなら苦労はないわけで、こちらのほうがより深刻である。しかしイライラで死んだ人はいないので、まあいいだろう。しかし、それにしてもインキュベータの扉がきちんと閉まっているかを確認するのに両手の人差し指の腹で3回くらい押して確認するのは我ながらおかしいし見られたら恥ずかしいので、これはちょっと直したほうがよい気がする。

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それでは皆さんよいお年を。