産卵曲線を連検定?

 海外のショウジョウバエの論文を見ていると、2群の産卵曲線を連検定*1している例が大変多い(といっても、目にしたのは2例だけだが)。下図のような2群の産卵曲線があるとする。

 各日にちに関して、(Aの平均産卵数)-(Bの平均産卵数)がゼロ以上かゼロ未満かを順に並べる。
 +---++-+---+ ...
これを行動連鎖と見なして連検定するという手法である。連(++、---などのひとまとまり)の数がランダム配置から予想されるより外れていれば、産卵曲線が有意に異なっているとみなす。
 
 群間の比較に連検定を使った例を知らないのだが、これはありなのだろうか。さらに平均値だけ比較して誤差分散もへったくれもないという点がとても気になるところだ。Sokal & Rohlfを引用しているんだが、そんなこと書いてあるのかしらん?

個人メモ
x<-1:100
y<-(1-exp(-0.05*x))^(-0.4*(x-5))
y1<-jitter(y,amount=2)
y2<-jitter(y,amount=2)
plot(y1,xlim=c(0,100),ylim=c(0,20),xlab="Days",ylab="Fecundity",type="l")
par(new=T)
plot(y2,xlim=c(0,100),ylim=c(0,20),xlab="Days",ylab="Fecundity",type="l",lty=2)

*1:連検定については以下を参照(pdf直リン)http://civitas.e.yamagata-u.ac.jp/evogame/tests-based-on-run.pdf