文献

Calculating correlation coefficients with repeated observations: Part 2-correlation between subjects
BMJ(1995)310:633

xとyの平均値間の相関係数を出すとき、カテゴリー間でサンプル数が違うときは重み付け相関係数を出しなさい、という。これは不偏推定になっているのだろうか。

 平均値の相関で有意差が出ない、これじゃゼミで発表できない、と嘆く院生から相談を受ける。「じゃあもう実験ごとの平均なんかとらないでクソもミソも全部ひっくるめて相関とったら?n増えるし」と悪魔に魂を売るような発言をしたら、
「それはおかしいと思います。」
とキッパリ言われてしまったのである。真面目な貴方は世渡りにおいて苦労するであろう。
 無理矢理元データに難癖を付けて、対数変換したり重回帰してみたり。ダメです。P=0.20の周りをうろうろするだけ。こんなもんですよ。着眼点を変えるのが吉。
 
Cheverud J M and Moore A J. 1994. Quantitative genetics and the role of the environment provided by relatives in behavioral evolution. Pp. 67-100 in C. R. B. Boake, ed. Quantitative genetic studies of behavioral evolution. The Univer sity of Chicago Press, Chicago and London.

(昨日の続き)Maternal effectのモデルからハミルトン則への拡張。目的の形質(子サイズ)とパフォーマンス形質(乳量)の間の遺伝共分散によっては、rがあまり重要でなくなる、と。うー・・・