暗澹たる気持ちになった。
誌面の子供たちが今は健全に育っていることを祈るばかりである。
いよいよ新学期が始まる。
モッコク 高知県立美術館
2021/04/15
この本は、科学にもストーリーの構成が重要だ、ということを書いた本です。
書店ではプレゼンテーションの技法について書いた本が大量にあります。そして、どうしたらプレゼンが分かりやすくなるかということについて、たくさんのノウハウがあります。しかし、この本はそれらの本とは一線を画しています。様々な研究例に基づいて「そして(and)」「しかし(but)」「したがって(therefore)」ーABTーという順で配置するとそれだけでストーリーがわかりやすくなる例を紹介しています。したがって、無味乾燥なビジネス本とは異なり、まるで物語を読んでいるような知的興奮が得られるところがこの本の魅力です。
この本のキモが上記の ABT システムで、上の段落もそのように構成しています。文の途中でABTを配置すると理解が進むということです。そして、 映画の話がたくさん出てくるところもかなり特徴的なところで、分量の割に読んでて飽きません。したがって、この本は論理的なプレゼンとか執筆に興味を持ってる人に対してはオススメです。
科学をストーリーとして見る考え方は、教授からハリウッドに行ったという筆者の異色の経歴が役立っています。公開シンポジウムでもっとストーリーを重視するように演者に進言して渋い顔をされたエピソードも興味深く読みました。(この段落はABTではないな)
ヤブニッケイのことを間補足しておきますと、これはクスノキ科の植物です。ニッケイ属はシナモンで有名ですね。近縁種の樹皮から作られます。漢方薬だと桂皮と言うものになります。昔から使われているスパイスの1つで、人間と関係が深い植物です。
クスノキ科の植物は体の中にテルペノイドをたくさん蓄えているのですっとする匂いがします。それを抽出して昔は防虫剤などに使われていました。成分の樟脳(しょうのう)が昔のタンスの中に防虫剤として入れられていました。
クスノキ科の最も代表的な植物はクスで、街路樹ですとか庭木とかによく植えられています。ヤブニッケイもよく見る植物ですがこれは少し山のほうに行かないといけません。目立たない植物です。普通に歩いていると素通りしてしまうんですけどクスにそっくりな三行脈の葉っぱが出ていることでわかります。クスと違ってヤブニッケイは枝が地面と水平に出ています。ヤブニッケイは基本的には野山の植物ですが、この前行った神社では社寺林に大量に植えられていたと言うこともありますし、苗も販売されています。
ヤブニッケイにはキジラミがつきますしアザミウマなどがいます。このような昆虫は化学物質による防衛を打破しているということです。一般的にクスノキ科の植物っていうのはあまり虫がつかないのですが、それしか食べないスペシャリストの昆虫(例えばアオスジアゲハなど)が見られる点でも特徴的です。
後は大きな違いとしまして、落葉の仕方がだいぶ違います。クスは葉っぱの寿命は1年と言うことで、春に新しい葉っぱが生えてくるとともに古い葉っぱはほぼ全て落ちてしまいます。つまり葉っぱの寿命は1年です。一方、ヤブニッケイは5年ぐらい葉っぱがついています。そういう点でヤブニッケイの葉っぱの方が昆虫にとっては安定した環境と言えるのではないでしょうか。この辺も、今後の研究のテーマにしたいと思っている部分です。
2021.4.1 満濃池
葉はクスより硬い。枝は地面と水平は張り出す。林内では低木が目立つが、場所により高くなる。
昨日は中土佐まで足を伸ばして、いくつかの個体群を採ることができました。
港町の久礼(くれ)の八幡宮では、ヤブニッケイの見事な社寺林を見ることができました。これだけの大木はなかなかないと思います。あまり虫がついていなかったのが不思議でした。
私が探していたキジラミというのはとても小さい虫ですがセミに近い仲間です。お目当てはニッケイトガリキジラミと言う種類で、高知では3月下旬から4月頃が羽化のシーズンのようです。実体顕微鏡で見るとセミにそっくりでとても可愛らしいです。よくお尻を振っていますがこの仕草も可愛らしいです。
お昼はここで漁師飯を食べました。漁師飯はご飯の上にカツオのたたきをのせてその上からマヨネーズとタレをかけるまかない料理です。とろけるように美味しくて午後のサンプリングの力が出てきました。
今日は香川県にサンプリングに行ってきました。山肌の桜がとても綺麗でした。それと同時にクスノキの落葉が目立ち、季節が移り変わっていくっていうことを感じています。
まんのう公園という所に行ってきました。そこではヤマツツジとかが非常に綺麗に咲いていて写真とかをいっぱいとったわけですけど、それらを携帯の待ち受け画面とかにするのも非常に良いのかなという風に思っています。
実は今回この文章というのは初めて音声入力で入力しています。すなわち Google ドキュメントの中の音声入力というものがありまして、それを利用してマイクロフォンを使って入力するということをやっています。ですから、ちょっと硬い文章になってしまってるところがあるかもしれません。どうしてこれをやろうと思ったかっていうことはいくつか理由があるんですけど、ひとつはキーボードが最近とっても面倒くさくなってきたというのが正直なところとしてありますね。やはりその僕もまああのこういう歳になりましたので、キーボードをあんまり長くやってると腕が痛くなってしまうことがありますが、喋るということに関してでしたらかなり長く喋ることができます。 このような音声入力ツールを利用していくことができれば非常にいいのかなという風に思っています。プレゼンテーションでもディクテーション機能とかを使う人が増えてきています。私も最近テストをしたんですけどPowerPoint で日本語で喋ったものを英語に訳してくれるというのもかなり使えるレベルに達してきてると思います。このような変化を喜んで受け入れていきたいと思っています。
もう一つの理由としては僕はあまり喋りが得意ではなかったということがあります。まあ同じことを何回も繰り返していうことがありますので、そういうことを自分で気づくためにこうしてまぁやってるんですけど、実はあの今ここまで入力したところで10分もかかっていないということで、うまくやればたくさんブログが書けるんじゃないかという風に期待しています。僕がブログを始めたのは2004年なんですけど、それに比べるとだいぶ時代が変わったと思っています。新しい年度も良い年度であればいいと思っています。それではまた。
豊浜SA 2021.4.1
遅読の僕がほぼ一日で読んでしまったほど面白かった。千葉先生にはまだお会いしたことはないが、きっとアツイ方なんだろう。
進化という話題なので遺伝子の話が多いが、内容はそれほど難しくはない。それどころか生態遺伝学の話はとても面白い。ただし、ジェレミーの巻貝の母性遺伝については、私のように飲み込みが悪い人にもっと説明してもよかったと思った。
エム先生の共同研究の楽しさと難しさは溜息が出るほど生々しく、結果は鮮やかだ。また、小笠原の無鉄砲な探検はそれだけで一冊まとめてほしいくらいだ。実際以前NHKのドキュメンタリーで観たような。
みんなダーウィンになれるというのが殺文句で、ズキュンときた。私は後継ダーウィンたりえているのだろうか。自問せずにはおれない。
昼食時は貴重だ。午前中の考え事をまとめたり、今後の予定についてぼーっと考え事をするのに最適な時間だ。生協食堂の飯のクオリティには言いたいこともあるが、中庭を見ながら思いにふける時間は貴重だ。最近は無粋なアクリル板が設置されて興ざめではあるが。
そこにこの1,2ヶ月
うっせえ!うっせえ!うっせえわ!!!
という耳障りな曲が流れるようになった。
どうせすぐ終わるだろうと思って我慢していたのだが、はっきり言って耐え難いレベルに達している。
サビがオクターブのリピートなんて聴いたことがない(ドド↑ドド↑ドかと思ったらシらしい)。カラオケなら喉を潰すぞ。このままなら弁当にしようとすら思う。