トートロジー

進化論がトートロジーだと言って話を難しくしようとする人があまりにも多いので。

もし、”十分な時間が経過した後に今を遡って見て、そこまで生き残っている生物がこれから進化する”とでも言えば進化をトートロジーにすることはなんぼでもできる。もちろん馬鹿げた定義で何も生み出さんけど。

 

進化論では適者が生き残るという。

でも、適者とは何かというと生き残ったものなのだ。

だから進化論はトートロジーだ。

 

…って言う人は、何というか、すごく純粋な人なんだと思う。一行目の適者とは、その時点で環境に適したものを指すのであり、二行目の指す意味とは明らかに異なる。言葉遊びに過ぎない。

 

まあ、そんなこと言っても”識者”が方々でシンカロンハウソダーデタラメダーと垂れ流しているから私の意見など大河の一滴。しょうがないのだけど。

 

進化論の骨子はシンプルきわまりなく、かつ、強力な説明原理であり、この原理が多様化を生み出すことは否定できない。あとは、この地球上の生物多様性”の全て”を生み出したことを信じられるかどうか。私は全てが説明できるという立場に立っている。だが、もっとも有能な知り合い達でも普通にナイーブなトートロジー説を言うので、それが不思議なことである。