助け合い行動は種の保護のためには進化しないという話を講義でしたのだが、時間が余りそうだったので、ついマルチレベル選択の話もしてしまったものだから、試験では
「群選択は今も生きているんですね」
「血縁度が古い考えだということがわかりました」
みたいな答案が増えてしまった。
余計なことを言わなければよかった。
「群淘汰は確実にデッドです。それについて考えることは絶対的タブーなので、考えてはいけません。死者を掘り起こしてアンデッドとし、生物社会の統一神に仕立てようとする原理的狂信的過激派、それこそがマルチレベル選択主義者なのです。」
と言わなければならなかったのだ(本当か?)。
まあそれは冗談ですが、なぜ群淘汰が成立しない(少なくとも、相当にしづらい)のかを説明するのは意外と難しくて、私自身もマルチレベル選択も理屈が多くていまひとつ理解できていないので、もう少し勉強します。
8月の仁淀川
それにしても暑いですね。